時代物の尻張 薬缶です。 箱には御膳薬缶 水次 と書かれ 銀の蓋裏に 中川浄益 の彫りが有ります。 8代目中川淨益（1830〜1877）です。 取っ手も洒落た造りで浄益の細工と 思われます。 燗鍋はもっと昔のもので 幕末の頃に手に入れたかたが 淨益に細工を依頼したらしいと 聞いております。 31万５千円にて飯田好日堂より 購入いたしました。 古い物ですが、茶事のたびに お茶の葉を入れて煮て 錆び止めをして使っておりました。 しっかり使えます。 少し小振りで まあるいお尻が可愛い 燗鍋です。　 写真８枚目は楽慶入の提重と 一緒に使用した写真です。　 鍋の径は11.5センチ 高さ9.5センチ 取っ手までの高さ15センチ 箱の底に 昭和12年10月の東京朝日新聞が 畳んで詰められています。 百貨店の広告や日中戦争の戦況など 当時の生活が偲ばれます。 そして この時代の方が同じように 燗鍋の手入れをなさったかと 20:22年10月18日現在 燗鍋の確認をいたしました。 状態は変わらず、 使用にあたり良い状態です。 #中川浄益 #懐石 #燗鍋 #鉄瓶