弥生時代から古墳時代所産と思われる本物新潟産極上質硬玉獣型勾玉です。スレンダーな形態をとりつつも腹部に突出部を一つ設けた特徴のある形状の獣型勾玉です。石質は翡翠特有の高密度で、13gの重さ、縦長約49mm、中心横幅約8mm、突出部横幅約15mm、奥行き厚さ約10mmの計測値です。奈良県櫟本出土品。出土品であるが故、小傷、汚れ沈着があります、少々歪んだ穿孔で内部には、土錆び付着、汚れ沈着があり、穿孔部周囲には紐、玉擦過痕があり全体的に染みも観られ、使用感が感じられる逸品です。造形、研磨度もフィニッシュまで到達、完成の域に達しており、上位の統治者への献上品と観られ、当時の勾玉職人魂が感じられます。太陽光透過率の良い材料選別にもこだわりが感じられ、色彩は真翠と薄翠のコントラストが魅力的で細かい結晶粒子が彩りを添える好逸品となっております。往時の大王や長老の頸元を飾ったであろう極上質硬玉獣型勾玉です。